職人に弟子入りすることの意味

目安時間 2分

昔は、職人に弟子入りして、
いろいろなことを教えてもらう、
というふうな仕組みが当たり前でした。

ただ、入門してすぐに、やり方を教えてくれるのかというと、
そうではなかったようです。

身の回りの世話をし、掃除や片付け、
肝心の技はちっとも教えてもらえない、
というのが当然だったのです。

だから、弟子入りしたものは、
師匠から「盗む」しかなかった。

さまざまな雑事をこなしながら、
技術を盗もうとしても、そんなに
簡単なことではありません。

それでも、必死で努力を続けていると、
だんだんやっていることの意味がわかってくるのです。

そして、その様子をずっと見ていた師匠が、
潮時を見計らって、技術の伝授を始めるというわけです。

時代遅れと言われそうですが、
実はこの過程はとても意味があります。

それは、基礎を身につけるときに、
体にたたき込んでいくということです。

答えを教えてもらうと、わかったつもりになって、
それが身に付く前に、次へ進もうとしてしまいます。

簡単に身につけたことは、苦労して身につけたことに比べて、
軽薄なものになってしまうかもしれません。

基礎を学ぶときに、繰り返しを大切にし続けると、
そのうち、ことの本質が理解できるようになるわけです。

見かけだけの理解では、答えは知っていても、
なぜそうなるのか、というところで
力不足になってしまうのですね。

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