狂わないのがウリの電波時計。
ところが、家に帰って、次の朝、うまく受信ができなくて、時計が狂ってしまったことありませんか。
慌てて、手合わせをするなんて、電波時計の意味なしですね。
さて、電波時計の時刻はなぜ狂わないのでしょう。それは、標準電波という、正確な時刻の情報を持つ電波を時計内部のアンテナで受信しているんです。
ということは、電波時計って「標準電波」がなければ全く役に立たないことになります。
この標準電波は、もちろん日本の標準電波のことで、電波については、情報通信研究機関が管理しています。
この日本の標準電波を発信している局は「福島局」と「九州局」の2か所だということです。
この2か所から発信している標準電波で日本全土をカバーしているそうです。
また、標準電波は24時間、常時発信しているそうです。それぞれの電波時計は、1日のうちで、決まった時刻に標準電波を受信するようになっているんです。
電波時計が設置できないところがあるってご存知ですか。
実は、電波時計はどこでも設置できるというわけではないのです。建物の条件や方向によっては、標準電波の受信が難しいところもあるのです。
向いていないのは、金属面に接している場所や、鉄筋コンクリートや鉄骨でできている建物の中です。また、一般の家庭でも、標準電波の受信がうまくいくように、窓際の壁がいいと言われています。
さて、こんな風に、電波の受信が鍵を握る電波時計ですが、もし、電波を受信しにくいところで、電波時計の時刻を合わせたい時もあるかもしれません。
こんな時、強い味方になるスマホのアプリがあるんです。
そのアプリはJJY、という名前で呼ばれていて、いくつかあるそうです。
これは、iPhoneのイヤフォンを使って標準電波をシミュレートします。
これは、Google play storeで手に入るAndroidアプリです。
電波時計の電波が届きにくい時、狂ってしまった電波時計を合わせることができます。
このアプリは、スマホの内蔵時計に、電波時計を合わしてしまうというものです。
その仕組みですが、イヤフォンから13.3kHzの音声信号を出力し、その電波を3次高調波で標準電波の40kHzをシュミレートするというものです。
スマホのヘッドホンのコードを電波時計に巻きつけて、アプリを動作させてから、電波時計を受信モードにすれば、2~3分もしないうちに受信完了で、時刻があっているはずです。
さあ、すぐにスマホにアプリを入れて、受信できないトラブルから脱出しましょう。
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