スポーツ指導に引き込まれたきっかけになったエピソード

目安時間 5分

人生には、さまざまなきっかけがあり
その後の生き方を変えることがあります。

今日は、そんなきっかけについて、
ぼくが36年間も、夢中で指導してきた
バレーボールに引き込まれていったきっかけ。

そのエピソードを書いてみたいと思います。

ぼくは大学を卒業して、中学校の教師になりました。
部活動は野球部を6年間指導しました。

それなりに頑張って、面白かったのですが、
やはり、自分が経験がない、というのは
結構高いハードルのようなもので、
続けることにしんどさを感じていました。

6年で新卒の勤務校から転勤になりました。

そして、部活動はバレーボール部に
変わることになりました。

その変更は、特にやりたいということもなく、
友達がやっているので、まあええか
という、本当に、ええ加減な選択だったのです。

初めは男子バレーを見ていましたが、
これは、能力の差が勝敗に影響する面があり、
ちょっとどうかなと思っていたくらいです。

そして、2年目から女子を任されました。

女子の指導を始めて、ひとつ気づいたのは、
女子は、能力がないからできないのでなく、
経験がないからできないということでした。

だから、丁寧に指導すれば、
みるみるうちに上達するのです。

能力のない男子を教えていた時には
味わえない、快感でした。

でも、本を読んで、見ようみまねでの指導では
自分の中に、確信を得ることはできません。

そして、女子の指導を始めて3年目、
ついに地区大会で賞状を取れるようになります。

しかし、その前に、このエピソードがなければ、
多分、賞状には届かなかったでしょう。

その夏の大会の会場が、
大阪府で優勝したチームの学校でした。

自分のチームは弱いので、そこに当たる前に負けてしまいました。

しかし、優勝チームを見た時、
戦慄が走った気がします。

そして、選手たちに聞いたのです。
「あのチームと練習試合したいと思わないか?」

子供たちから、ぜひやってみたい、と
返事がありました。

まだ、バレーボールを指導し始めて
4年目の、未経験監督です。

そんなチームと練習試合をするとは思えません。

でも、この機会を逃して、
飛躍のチャンスを失ってしまう、と思いました。

そして、運命の電話をします。

まさかの、アポなしで、
優勝校監督に電話をし、
練習試合を申し込みました。

すると、「いいよ」
との返事。

「今度の日曜日に、〇〇高校へ行くので、
そちらで試合をすることにしよう。
向こうの先生には、こちらから連絡をしておくから。」

次の週、始めていった〇〇高校は
なんと、全国大会に何度も出場している
超強豪校。

そこへ、出かけていったのが、
まさに、バレーボールに引き込まれていった
衝撃の出会いだったのです。

高校での練習試合で、
その優勝校と15対10のゲームを
することができました。

公式戦なら、まず無理だと思いますが、
怖いもの知らずの挑戦が
手応えを生む結果につながったんだと思います。

その後、その〇〇高校の先生とも懇意になり、
何度も通わせていただくようになりました。

そして、指導のコツや面白さを
手に入れることができたのです。

指導を始めて6年目には地区で優勝し、
10年目には、大阪府の選抜チームの監督として、
なんと、全国大会に出場する経験まで
することになります。

そんなこんなで、バレーボールの指導は
36年の長きにわたってしまいました。

今は、小学生の指導をしています。

若いからこそできたチャレンジでしたが、
大概の人は、そこまでしません。

ぼくは、運が良かったんだと思います。

でも、その運をつかもうと思えたのは、
やはり成功への願望が強かったんだと思うのです。

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