エンドルフィンの効果と役割、うまく出す方法とは?

エンドルフィンとは?

脳内で働く神経伝達物質

エンドルフィンは、モルヒネと同じような作用をする物質なので、脳内麻薬などと言われることがあります。

もともと、エンドルフィンは、子牛や豚の脳から発見されたそうです。言葉の意味は、体内で分泌されるモルヒネだそうです。

エンドルフィンには、モルヒネの数倍の鎮痛効果があって、気分が高揚したり幸福感が得られるという作用が特徴です。

快感、陶酔感のを作り出す

エンドルフィンにはアルファ、ベータ、ガンマの3つがあるそうです。そのうち、β-エンドルフィンが苦痛を取り除くときに最も多く分泌されるそうです。

ランニングの時に、苦しいはずなのに、快感や陶酔感をおぼえる「ランナーズハイ」は、脳内でβ-エンドルフィンが分泌されているからだと言われています。

また、β-エンドルフィンは性行為の際の快感を生み、おいしいものを食べたときの幸福感を生み出すために分泌されているそうです。

エンドルフィン類の発見は、鎮痛薬や麻薬の習慣性の研究からでした。そして1972年、ウシやブタの脳に、モルヒネなどのアヘン類と結合する受容体が発見されたのです。

この受容体は、アヘンの英語名オピウムから、オピオイド受容体と名付けられました。しかし、外部から入ってきた、麻薬と合致するしくみが、もともとからあるのは不自然です。

その疑問から、それに対応する物質が体内にあるはずだということから、研究した結果、1975年、エンドルフィンが発見されたわけです。

そして、鎮痛薬などの習慣性は、モルヒネなどが体外から入ってしまうと、オピオイド受容体はそれを体内で生成されたオピオイドと認識して、本来生成すべき、オピオイドが作られなくなってしまい、外部に依存することで起こるということがわかってきたのです。

エンドルフィンの働き

ストレスがきっかけで働き始める

エンドルフィン類のひとつβエンドルフィンは、鎮痛・鎮静効果が非常に高いのが特徴で、モルヒネの6.5倍といわれています。

ケガなどで肉体にストレスがかかるとします。すると、脳の視床下部からCRFという副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されます。

これが下垂体前葉に作用して、プロオピオメラノコルチンという物質が分泌され、そこに、エンドルフィンも含まれているそうです。

プロオピオメラノコルチンから切り出されたエンドルフィンが、オピオイド受容体に結合することで、痛覚が抑えられるというわけです。

傷が治っていないのに、痛みが弱まって行くのは、このためだということです。モルヒネの鎮痛作用も同じメカニズム出そうです。

実は、モルヒネとエンドルフィンの組成はまったく違います。たまたま同じ受容体に結合することが共通点です。

エンドルフィンの効果

生きるために必要だった、鎮痛効果

1.苦痛をやわらげる

受傷時のストレスと同様、運動による肉体的ストレスでもβエンドルフィンは分泌されます。ランナーズ・ハイはそれに当たります。また、同じ負荷でも辛いと思わなくなるのも同様です。

トレーニングを続けるほど、分泌されるβエンドルフィンの量は増えるそうです。訓練を続けると、しだいに運動量を増やしてもつらくなくなっていくわけです。

確かに、筋肉が増えて、強くなったということもありますが、それに加えて、βエンドルフィンも一役買っていたということです。

2.免疫力を上げる

1982年、エンドルフィンは免疫系にも影響を与えていることがわかりました。特にβエンドルフィンは、T細胞を増殖させてくれます。

T細胞は免疫系を司る重要なリンパ球です。外部から入ってきたウイルスなどに感染した細胞を破壊するそうです。

3.安心感や気持ちよさ

動物実験でも確認されているのが、モルヒネには苦しみの感情を和らげるという働きがあるそうです。エンドルフィンでも同様で、オピオイド受容体の経路で安心感が促されていると言われています。

昔、19世紀ごろ、アヘン類の麻薬成分を含むアヘンチンキが、イギリスなどでは家庭薬として使われていたそうです。そして、夜泣きする子供に与えられていたということです。

4.ドーパミンの抑制を解放

βエンドルフィンは、快感をつかさどるドーパミンと関係があります。ドーパミンが出過ぎることを抑制するGAVAという物質を、βエンドルフィンは抑制するので、結果として、βエンドルフィンが出るとドーパミンが出ることになるわけです。

エンドルフィンをうまく出すには?

感謝の気持ちこそが幸せにつながる

感謝の気持ちを持てる時は、人はとても心地よい、気分のいい状態です。この時、脳内にはβエンドルフィンが大量に放出されるそうです。

食欲を満たすとか、性欲を満たす時には、βエンドルフィンが出て気分が良くなりますが、ある一定量を超えると、抑制物質が出て、止まります。これは、生命維持のためだそうです。

そして、感謝の心になったときも、βエンドルフィンが出ますが、この場合には、特に抑制物質は分泌されないそうです。つまり、感謝し続ければ、βエンドルフィンはずーっと出続けるわけです。

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